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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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昭和のメルヘン・ゆびさきの詩(うた)。其の七

◇指の生命(Ⅳ)
名称未設定 1415
微かに擦れ合う衣擦れの音が悩ましい雰囲気を
醸し出して、これまで、押えに押えて来た辰雄の
男根が猛り立ってドキンドキンと脈打ち。
男根に疼きを覚えて、辰雄は最早これまでと、
志津子の両股を開き、震える女陰にそそり立つ
男根を宛がい、片手で持ち添えて、入り口を
ヌルヌルと撫で回し充分に濡らして、
しずかに男根を差し入れた。

身体の中心に激しい痛さが走って志津子は
「ウゥゥッ・・・」と微かに呻いて仰け反った。
「痛い?・・・我慢してね、志津ちゃん」
初割の極意にしたがって、辰雄は、
静かに腰を押して興を極めようとする。
「ウゥツ・・・」
志津子が尻を引いた瞬間を捉えて辰雄が大きく
追い討ちをかけて尻を押すと、ヅヅツと言う様な
感触が男根を包んで根元まで入り込んだ。
「ハアッ・・・イタイ・・・」
「うぅぅ・・・うぅぅ・・・」
未通の秘肉を割って滑り込む快感に彼は
喜悦の声を出した。

静かに静かに腰を動かして六・七回も抜き挿しすると、
辰雄の情感は直ぐに極達して、志津子の身体を強く抱き締めて
その体内深く、思い切り射精してしまった。
志津子は彼が射精した瞬間、子宮の熱いシーメンにピチッ、ピチッと
心地良い感触を微かに覚えたにすぎなかった。

志津子が恐々ながら期待した欲情も興奮も一向に盛り上がるものが無く、
指の魅惑に比べれば誠に呆気ないものであった。

初夜にして性交による完全な性感の盛り上がりを望んだ
彼女の願いこそ無理であると何時の日にか志津子が、
女体の神秘を知り尽くして思い知る事が出来るであろう。

 
画像番外 0006
然し今の志津子は幸せであった。
男に身体を許したその時から、自分の総てが辰雄の中へ
溶け込んでしまったのを感じた。

男の心を充たした事によって、一生縋り付いて行ける男と女の、
絆となった事に女としての喜びと幸福を味わえたような、
ぼんやりとした人生感を自覚したに外ならなかった。

一方辰雄は、可憐な志津子の体内へ己の血を流し込んだ事に満足して、
其の瞬間より、可愛い志津子を必ず幸福にして見せるぞと、
心に固く誓うのであった。
耐えて久しく望んで止まなかった志津子を抱き得て、
己の最愛の分身としての志津子の総てを守る事に力強い男の
本能の自覚が沸き起こって来るのを当然の結果であったろう。

「痛かっただろう、御免ね」
志津子を労わる辰雄の言葉も柔らかく、
汗ばんだ顔へ絡んだ髪を、優しく撫で上げてやった。

この夜の営みは志津子に肉体的な執着こそ覚えさせなかったが、
人間としての信頼を植え付け女としての勤めを教えられた。

この夜を境に二人は目で囁き、心で呼び交わして人目を避けて
幼稚な性の交わりを結ぶ夜が度重なり、其の営みの中から、
立ち難い二人の愛情が生まれ、ささやか乍性の喜びを
育んで来て次第に開眼して行く志津子の女体に取って、
女に成る折に、蠢いた「ゆび」が忘れがたい爪跡と成って残っている。

今宵も又、其の指が志津子を前戯で喜ばせ、本技で泣かせ、
後戯で疼かせて、性感帯を発達させる。

この様な快楽の日々が夢の様に過ぎて、辰雄の滞在が
予定より延び延びに成って居たが、愈々しばしの
別れを告げなければ成らぬ時が到来した。
暫くでも別れる事は死ぬより辛い事では有るが、
さりとて職を失ってまで止まっていては結婚も出来なくなる。

「一度帰って両親に君の事を話して、許しを受け迎えに来るよ。
 早く結婚しようね」
優しい言葉を残して辰雄は鹿児島に帰って行った。
指先の詩07
あの日別れて、辰雄の報告を今日か、今日かと待ち焦がれる
志津子は、辰雄の思い出の為に、夜毎便りを書いた。

乙女にやるせなく、指への郷愁に震えて吾が手を走らせる
恥部に辰雄を偲ぶ淫水が溢れ出て、喜悦する事は有っても
傷心を癒す事は出来ない。

そんな夜が幾晩も、幾晩も続いた有る日、母の鏡台の中から
開封された辰雄からの便りが束が出て来た。
志津子は自分の部屋で、すすり泣きながらその手紙を
一枚一枚読んでいた。
初めの一通は楽しく過ごした日々のお礼が書かれ、
最後には「恋しき志津子様」と書かれていた。
二通目からは恨みの涙で綴られてある。

「君に婚約者が有るのだったら、如何して最初にそう言って
 呉れなかったのだ。僕は君を信じきって居たので、
 帰ると早速君の事を打ち明けて許しを乞うた、
 処が母は泣きそうな表情で、“あの娘だけは諦めてくれ”
 と君のお母さんからの便りを見せて呉れた、
 僕は断腸の思いで、その手紙を読んだ。
 便りに寄ると、君には婚約者が有るそうではないか、
 又志津子の代わりに、姉の佐智子の婿にとして
 来て頂きたいと有った。バカバカしい話だ、兎に角、
 君の本心を聞かせて呉れ」

と怒りを含んだ文面に驚く志津子で有った。
三通目には、何故に返事を呉れないのかと有り、
矢張り君は僕をもてあそんだのか、と言った悲しい事ばかり
書かれていて、志津子は読むに忍ばなかった。

(注:志津子の母、春子と辰雄の母亜希子は姉妹で
 春子の方が姉で有る、辰雄と志津子は従兄妹同士、
 又佐智子は志津子の姉、当時は福岡のデパートに 勤めて居た。)

其の夜、志津子はまんじりとも出来なかった。
あれ程可愛がってくれた母が何故に自分達の
恋を踏みにじらねば成らぬのか、辰雄に信じて貰えぬなら
一層の事死んでしまおうか・・・と思いながら千々に
乱れて止め処なく流れる涙に目を腫らした。

幸福に酔いしれていた志津子の身は一瞬にして、
地獄の責め苦に苛まれる身となった。

親ゆえに、家ゆえに初恋の人との仲を裂かれる身のつらさを胸に秘めて、
運命の流れに逆らわずに生きるように成るには相当の時の流れが必要であろう。
  1. 小説・指先の詩(うた)
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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