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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

買い出しに来た都会の女。其の三

◇飢えた検挙者たち◇
買出しに来た都会の女07
草叢を利用して改札口の方へ接近しました。改札を出た所に机を一つ置いて、
検挙者の名前住所を申告させているのが見えます。
そして荷物は少し離れた消防ポンプ小屋に、一時保管されてるようで、
番人は少し離れた雑貨屋の店先にいます。

二名ばかり床机に坐って雑談しています。粗末な土瓶が置いてありますが、
まさかアレが酒ではと勘ぐって、また腹が立ってきます。
番人からは少し距離が離れているのですが、見通しがいいので、
正面からはまず無理です。・・・では裏からは如何か?

私だけが裏へ廻り、少し難しい所を接近して斥候しますが、小窓は上部に一つだけ、
それも細長いもので、到底人間が潜れる幅ではありません。
引き返してその旨報告すると、奥様は落胆の嘆息を洩らしています。

しからば正面から行く以外に道はない。でもあの番人が邪魔だ。
しかし電車が到着すると、買出し人に網を張る為。番人等も狩り出されるかもしれない。
総動員されて駅の方へ行けば、一時でも無人になる。その際にやってやれ、
と希望を持って待っていると、暫くして30分に一本の電車が到着しました。

また、飢えた貧しい人だけが検挙の憂き目にあうのか・・・
しかし今はそんな感傷に浸っていられません。もしこちらの思う壺なら、
直ぐにでも駆け込まなければと身構えますが、番人はそこを動きません。

彼等は見張り番専用だったのです。
声高に雑談していて、必ずしもポンプ小屋ばかりを凝視していませんが、
それでも怪しい者が近寄ればスグサマにわかります。

電車が出発し、また10名程が検挙され、安蔵達が米袋をポンプ小屋へ運んでいます。
まるで戦利品を扱うような勝ち誇った表情で行動しています。
奥様の方をチラッと見ると、憎悪に燃える瞳を潤ませてじっと睨みつけていました。

水戸黄門の時代劇なら、色っぽい奥様が三味線片手に番人に近寄り、
色気を振りまいて酒に眠り薬を混ぜるという筋書きになるんでしょうが、
現実には到底無理です。でも、色気を使えば、何とか成るかも知れない。
その時ふと、田舎道で我々青少年の目を釘付けにする、ある現象を思い出しました。
 
買出しに来た都会の女08
それは女の立ちションです。中年以上の婦人は、少し前屈みになるだけで、
それこそ名称通りの立ちションですが、奥さんや娘さんにはそんな器用さは無く、
お尻丸出しの坐りションになります。

公衆便所なんて皆無の田舎道ゆえ野良仕事の主婦や娘さんに時折り見られますし、
通行中の婦人でも、素早く用を足すのを望見する事は決して珍しい事ではありません。
運が良ければ正面から、陰毛フサフサを見られる事すらあります。
その度に白い尻に魅せられ、暫くピンコ立ちで歩けません。視線が釘付けに成って、
他の物が何も見え無くなるのは当然です。

これに決めた、成功疑いなし。
でもこの計画を、どのように話して奥様の協力を取り付けるか、考えるほどに、
思案が堂々巡りして自然沈黙の状態になります。

「どうかしたの・・・怒ってはるの?」
私を気遣って、声を掛けてくれます。
「怒ってなんかいませんよ。安蔵には殺してやりたい位怒ってますけどね。
 奥さんを騙して・・・あんな卑怯な奴。お米を餌にしてアレをしといて、
 後で取り戻すやなんて、まるでタカリやないけ」
同意を求めて奥様を見ると、真赤になって下を向いています。
「アレをした」の私の不用意な一言がキッかったのです。
ハッと気付きましたが、後の祭りです。

「頼み甲斐の無い私が悪かったのです。みすみす取り上げられてしもて」
「いいえ、そんな、仕方ないですわ。その時は・・・」
口では慰めて呉れますが、思い出してまた怒りがこみ上げて来たのか、
コメカミが震えています。・・・こりゃイカン、また泣かれては困る。
話題を変えなくてはと焦り、ふと口を滑らしてしまいました。

「良い方法を思い付いたのですが・・・奥さんが協力して呉れたら、
 成功間違い無しの自信があるのですが」
「何ですの?言って頂戴。私どんな事でも協力しますから」
「でも、チョット・・・」
「そんな難しい事なの?でも私、仇討つ為なら何でもするから、
 ねえ、協力さして頂戴」
隠れた位置での囁きですので、互いの息吹きがモロに耳朶にかかって、
またもや変な気分になって股間が疼きます。
買出しに来た都会の女09
「何を言っても、怒らないで下さい」
「言って・・・言って頂戴、怒るなんて、とんでも無い」
「じゃ言いますけど・・・奴等の前をゆっくり通り過ぎて、
 向こうの松の木の所で立ち止まって、注意を惹き付けて欲しいのです。
 奴等の関心が奥様に集中したら、その隙に素早く忍び込んで、
 奥さんの米袋を取り戻して来ますから」
「どうして惹き付けたら良いの?ニコッと笑うの?そんな事して、
 それを理由に絡まれたら、それこそ身動き出来なくなりそうだし・・・」
「方法はたった一つ、色気です。それも強烈な奴・・・。
 あの木陰で奥さんが、思い切って、オシッコして欲しいんです」

そこまで言ったら、後はもう一気に喋るしかありません。
驚いて絶句した奥様を尻目に、喋りまくりました。
「そうすれば絶対に奥さんの方を見ますから・・・
 奥様みたいな美人のお尻なら、男は間違いなく釘付けになりますよ」

しばらく黙った侭でしたが、やがて蒼白な顔で語りました。
「やってみます。きっと見てくれますか」
「もう間違いなしです」
「惹き付けますから、きっと取り返して呉れますか?」
「もちろん、命に代えても・・・」
大袈裟な表現ですが、それほど本気になった私でした。

「惹き付ける為に見せるのですね。でも私、オシッコ出るかしら・・・」
「出さなくても良いのです。オシッコの振りをすれば良いのです。
 白いお尻をチラチラするだけで充分です。男は釘付けです」
「どれ位の時間・・・?」
「あまり長いのも、反対に短いのも不自然ですから、普段の長さで結構です。
 いつもどれ位の時間で・・・」
「私、オシッコの時間なんか、計った事ありません」

そこまで言って、プーッと吹かれて笑顔を取り戻されました。
決行するとなると、俄然二人は活気づきました。そして種々打ち合せます。
彼等の前を通る時は、彼等と視線を会わさず、物憂いような、
委細有り気な表情で注意を惹く事。
オシッコをする時は、辛抱の限界のような芝居をしてくれ・・・でないと、
美人が道端でお尻を出す必然性が薄くなる。と言う様な事を話合ったと記憶してます。
  1. 忘れ得ぬ人
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アヤメ草

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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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