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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

買い出しに来た都会の女。其の二

◇騙された買出し◇
買出しに来た都会の女04
当時童貞で、お医者さんごっこに毛の生えた程度の幼い経験しかありませんでした。
その僅かな経験と、カストリ雑誌で見知った数少ない知識が甦って、
打ち消しても否定しても、奥様のオメコ姿が浮かんできます。

汗ばんで上気しているのはあの所為だ。
化粧直しされたのは、オメコで崩れたからなんだ。
どんな顔で「イク、イク」されたのか・・・いや絶対にイクイクされてない、田吾作相手に
穴貸すだけのオメコだったに違いない。一回だけ我慢されて射精を受けられたのだ。
そんな妄想のうちに電車が到着しました。

それにしても、今日は買出し客が少ない、奥様以外三人ほどがいるだけです。
車内に入っても同様で、やはり数人の買出し人だけです。
それにしても全員が素人臭く、プロらしき人は皆無でした。その玄人不在を見て、
「こりゃヤバイぞ。ひょつとすると、検問張ってるぞ」と、ピーンと来ました。

張っているとすると次のH駅です。急行停車駅が検問の常習駅なのです。
そんな思いが混ざっているうちに、H駅のホームへ着きました。

停車しないうちに車内の数名が色めきたちました。ホームに警察官の姿を見たからです。
そしてホームの端々に、手伝いらしい村の男が立っています。
当時、駐在さんが独自で行う検問の時は、村人が手伝う事が時々ありました。

反対側のホームにも張り番が立っています。飛び降りて逃げられない様にして居るのです。
奥様も気付かれかして蒼白になっています。でもさすが女性、いざとなったら度胸が
坐っています。男達のようにアタフタ慌てません。持っている米包みを私に渡し、
「しばらく、貴方の荷物という事にして下さい」
と手短に言い、後は能面の表情に成って正面を向いています。
私の制服制帽に賭けたのです。学生ならお目こぼしが有るのでは無いかと思ったのでしょう。

赤ら顔の駐在が乗って来ました。隣村の駐在ですので顔は見識っていません。
次々に米袋を見付けては摘発し、従っている助手役の村人に指示して、
その持主と共に下車を命じています。

私の前に来ました。一瞬身を硬くしますが、警官は通り過ぎて呉れました。
ヤレヤレと胸を撫で下ろしたのも束の間、後ろに従っていた男に発見されました。
「ここにも有ります」と、手柄顔に報告します。
見れば隣村でも評判の狡い男、安蔵なのです。彼は私を見識ってはいませんが、
私は彼の煮しめたような顔を、その悪名と共に知っていました。
 
買出しに来た都会の女05
得意顔で私から包みを取り上げ、警官に報告しています。
警官は私を見逃して呉れたと今でもそう信じています。でも、助手のアピールがあれば、
仕方有りません、心ならずとも検挙となったのです。

荷物と共に下車を命じられ、荷物は積み上げられ、買出し人は皆一緒にされます。
奥様は他人の表情で下車され、急行に乗り換える振りをされていますが、
時々コメカミがピリピリ動いています。
平静を装って居られますが感情が激しておられるのがミエミエです。

ホームの見張りが手薄と見て取った私は、咄嗟に逃げる算段をしました。
でも飛び降りて反対側へ走るとかえって目立つので、悠々と歩いて改札から外へ出ます。
征服が隠れ蓑なってフリーパスです。定期券ですから其の点有利に作用しました。

私は一旦外へ出て、ホームを見通せる草叢へ隠れて状況を偵察します。
やがて急行が来て発車、続いて各停も出発します。
驚いた事に、奥様はどちらの電車にも乗らずに、ホームの待合室に坐っています。
依然能面の表情の侭で・・・。

買出し人は荷物と共に駅外へ出されます。見張り番も去りました。
後に残ったのは奥様一人だけです。私は奥様に声を掛けました。
役立たずと詫びようと思ったのです。

それなのに奥様は、私と気付くとその侭飛び降りてこっちへ走って来ます。
ヤバイ、一瞬そう思って草叢に隠れると、間もなく奥様も来て一緒に隠れました。
私は黙って頭を下げました。身を屈めて隠れてますので、土下座している姿に成りました。
何の返事も無いので、訝って頭を上げると、瞑目している奥様の姿が其処に在りました。

能面の表情を続けようと努めているんでしょうが・・・感情の昂まりは抑えようも無く、
やがて限界が来た如く、一筋二筋と涙が頬を伝い、
やがて瞼が割れた如くに涙が吹き出て来ました。拭いもせず流し続けます。
必死に声を抑えて居られますが、時々呻きとなって洩れます。

今迄は毅然とした態度を保って居られましたが、未成年の私と二人きりになった事で、
一度に気が弛んで悔し涙が吹き出たのです。
どう慰めて良いのか・・・それよりも期待に添えなかった私の度胸の無さを、何と詫びれば
良いのか、余りにも大きい奥様の悲しさに、呆然として見ているだけの私でした。
買出しに来た都会の女06
何分位泣かれたでしょうか。「悔しい、騙されたのよ」鳴咽に混じって、
やっとそれだけ呟きました。「何を騙されたの?」と、思わず聞き返すと、
「あの荷物が、自分の物だと知っていたのよ。あの男は・・・」

この一言はショックでした。あの狡い安藤に関する噂は本当だったのです。
彼は、米を二升三升と小分けした包みを持っていて、
巧みにそれとオメコと交換していたのです。

彼の巧みな手段とは、常に知能不足を演じて女性に接近するのです。
当然女性は優越感を持ちます。「この男を小馬鹿に出来る」と言う立場になると、
女性って大胆に羞恥を忘れた行動が出来るとか・・・。
組みし易しと、オソソを武器にしてくる心理を逆に利用していたとの噂でした。

それが本当だった証拠を、いま奥様の態度で確認した私のショック・・・。
そんな狡い卑怯な男に、恥ずかしい姿を見せて突っ込まれたと思うと、
物凄く腹が立ちました。腹立ちながら、自分のチンポも立ちます。

あんなに手際よく先廻りして駐在の手伝いをするのだから、
事前に知っていたのは当然の事。それならば、少し前にオメコした奥様に、
今日の検挙を耳打ちする事ぐらい出来た筈なのに、
それが、肌を合わせた相手に示す当然の人情味と思うのだが・・・

何も自分が公務員で無いのだから、汚職でも何でもないのに、
点数稼ぐ必要も無いのに、何もそこまでしなくても、と益々腹が立ちます。
手入れと言うと何時もこれだ。プロの運び屋は事前に察知して自重するから、
何時も網に掛からない。捕らわれるのは何時も飢えたひもじい人ばかりなのだ。

奥様の悔しい気持ちが悲しいほどわかります。
遥かに年下の身分を忘れて奥様の背中を撫でてると、とうとう私の膝に泣き伏して、
内股一杯に熱い息を吹き付けそして涙を降り注ぎます。

「畜生、安蔵の奴め・・・きっと仇を取ってやるぞ」
私は歯ぎしりしていました。やや涙の峠を越した奥様は、恥ずかしそうに私の方を見て、
「お願い、仇を取って。でないと、くやしくて、くやしくて・・・」またもや涙を溢れさせます。
何に対する仇なのか、具体的な事は何一つ語って呉れませんが推察はつきます。
恐らくオメコただ乗りされた怒りなのでしょう。

どう仇をとるか?まず米袋を取り戻すのが先決です。いくら安蔵の包みであっても、
取引によって所有権は奥様に移っている筈ですから。
検問を始めると数時間は続きます。その間、検挙した米の保管場所が必要な筈です。
番人が付いている事でしょうが、隙が有るに違いない・・・
そう確信して、まずはその場所を探る事にしました。
  1. 忘れ得ぬ人
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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