義姉は初恋の同級生。其の二
◇熱き口づけ◇
「中学二年の時だった。クラスが違ったからね・・・授業を受けていて、
ふっと窓の外を見たら、女の子が一人、雪が降りしきる中、校庭を黙々と走っていた。
僕はびっくりしてしまった。それが紀子さんだった・・・あれ、罰として走らされていたんだろ」
私は彼女をわざと凝視した。彼女の目尻に懐かしそうで照れ臭そうなシワが寄る。
「あれ・・・数学の野村先生だったわ。お友達からちょうど舟木一夫のプロマイドが
私の処に回って来た時に見つかっちゃって・・・いやだわ、変な事を覚えているのね」
「だけど、女の子を一人で走らせるなんて、あの頃は凄い先生が居たもんだ・・・」
「野村先生は、ちょっと変わっていたから・・・その後、
精神病院に一時入院したって噂も聞いたけど・・・」
「それはともかくとして、当時の紀子さんはすごいオテンバ娘だったってことだ。
他に、バットで男の子を追っかけてる姿も見たことあるし・・・」
私はビールをグイッと飲み干し、声を立てて笑った。すると、彼女がわざと口を尖らせた。
「植野くんは変な事ばかりよく覚えているのね。
だけど、私は植野くんのこと、何も思い出せないわ」
普段は“誠二さん”と呼んでいるが、いつの間にか“植野くん”になっていた。
懐かしさが彼女をも、中学時代に引き戻しているのだ。
「そりゃあ、紀子さんが僕のことに全く関心が無かった証拠だよ。
だけど、中学時代、僕は何時も目でキミの姿を追っていたんだよ」
私は言ってしまった自分の言葉にハッとなった。意識しないで出た言葉だったからだ。
私は確かに中学生の頃は彼女に淡い恋心を抱いていた。
が、その感情は、押し入れの奥に、いつの間にか仕舞い忘れてしまった
オモチャと同じで、私自身も、もうずっとずっと忘れていた感情だった。
彼女もハッとしたようだった。
「おかしな冗談は言わないで・・・」
「冗談なんかじゃない」
私たちは一時凝視し合った。
先に視線を逸らし、吐息をついたのは彼女の方だった。
長い睫毛がふるえていた。
私は彼女を抱きしめたい衝動に突き上げてきた。
その感情を私は抑制する事が出来なかった。
降りしきる雪は、私の心の中の理性をも覆い隠してしまったようだった。
「紀子さん!」
私は彼女の両肩を掴んで引き寄せるなり、唇に唇を重ねていったのだった。
「う、むむむッ・・・!?」
彼女は目を白黒させ、私の腕の中で抗ってみこせた。
だが私は決して離さないと決めていたし、とにかく上唇も下唇も食べるように貪って、
それからまたピッタリと唇と唇を合わせると、躊躇う事無く舌をこじ入れていった。
ヌメッとした舌に舌を重ね、絡ませた。それだけでジーンと脳天までが痺れた。
私の心臓は爆発しそうなほどドキンドキンと高鳴っていた。私の父は不整脈で、
私も心臓は強い方ではなかったが、いつ爆発しても構わないと思った。
すると、私の胸を押していた手が、いつの間にか力を失ってダラリと下に伸びていた。
私はもう闇雲に彼女をベッドに押し倒し、また唇を吸う。
そうしたら、彼女が遂に私の背中に両腕を回してひしとしがみつき、
そればかりか舌を吸い返して来たのだ。
私もなお強く吸った。すると、彼女が吸い返す。私たちは舌と舌を絡ませ合った。
「うううう・・・むむむ・・・」
彼女の吐く熱い息が私の頬にかかっていた。唾液を送り込んだ。
ゴクッと音をたてて、彼女が飲んでくれた。
そして、彼女も唾液を私の口中に舌とともに入れてくる。
なんと甘い唾液だろうと思った。
私は彼女の頭がベッドに埋まり込むほど、強く唇を押し付けていた。
私がやっと唇を離すと、口の周りに付いた彼女の唾液を舌で舐め取った。
「好きだ・・・!」
小さな声だったがハッキリと彼女の耳元で囁いて、衣服を剥がそうとした。
彼女はモスグリーンのセーターを着ていた。それをたくし上げようとしたら、手で押さえて、
「だ、ダメッ・・・」
と言って抵抗を見せた。
「どうして・・・?」
私は肩すかしを食わされたような気持ちだった。あれだけ熱いキスに応えて呉れたのだ。
彼女はもう何をしても拒みはしないと思ったのは当然だった。
「だって・・・わたし、由紀子さんに悪いわ」
私の方を見ないように、言う。
「この世にいない人間に義理立てすることはないじゃないか。
僕はキミが好きなんだ。今はこの気持ちを一番大切にしたいんだ。だから・・・!」
私は強引にセーターを剥いだ。
それで、彼女も拒み通せないと思ったのだろう、体から抗う力をなくした。
あとは私のなすがままだった。私は苦もなく彼女を裸にした。
パンティは彼女が自分で取って、シーッの間に隠した。
私に見られたくなかったのだろう。
あれほどのオテンバだった少女が、
ベットでも淑やかさを忘れない女に変貌していることに、
私はあらためて驚きを覚えた。
私もパンッまで脱ぎ去った。
その時、彼女は私の屹立したペニスにチラッと視線を走らせた。
「これが欲しいの?」
と聞いたら、
「そんな聞き方はしないで・・・」
と、はずかしそうに目をつむった。
本心では久しぶりの男のシンボルを握って見たいと言ったところか・・・。
だが、私はすぐに触らせてやる様なことはせず、
まずは彼女の裸身を頭のてっぺんから足の爪先まで眺めた。
ソフトボールで年中真っ黒に日焼けしていた少女が、
白くてまろやかな裸身をみせていた。
「中学二年の時だった。クラスが違ったからね・・・授業を受けていて、
ふっと窓の外を見たら、女の子が一人、雪が降りしきる中、校庭を黙々と走っていた。
僕はびっくりしてしまった。それが紀子さんだった・・・あれ、罰として走らされていたんだろ」
私は彼女をわざと凝視した。彼女の目尻に懐かしそうで照れ臭そうなシワが寄る。
「あれ・・・数学の野村先生だったわ。お友達からちょうど舟木一夫のプロマイドが
私の処に回って来た時に見つかっちゃって・・・いやだわ、変な事を覚えているのね」
「だけど、女の子を一人で走らせるなんて、あの頃は凄い先生が居たもんだ・・・」
「野村先生は、ちょっと変わっていたから・・・その後、
精神病院に一時入院したって噂も聞いたけど・・・」
「それはともかくとして、当時の紀子さんはすごいオテンバ娘だったってことだ。
他に、バットで男の子を追っかけてる姿も見たことあるし・・・」
私はビールをグイッと飲み干し、声を立てて笑った。すると、彼女がわざと口を尖らせた。
「植野くんは変な事ばかりよく覚えているのね。
だけど、私は植野くんのこと、何も思い出せないわ」
普段は“誠二さん”と呼んでいるが、いつの間にか“植野くん”になっていた。
懐かしさが彼女をも、中学時代に引き戻しているのだ。
「そりゃあ、紀子さんが僕のことに全く関心が無かった証拠だよ。
だけど、中学時代、僕は何時も目でキミの姿を追っていたんだよ」
私は言ってしまった自分の言葉にハッとなった。意識しないで出た言葉だったからだ。
私は確かに中学生の頃は彼女に淡い恋心を抱いていた。
が、その感情は、押し入れの奥に、いつの間にか仕舞い忘れてしまった
オモチャと同じで、私自身も、もうずっとずっと忘れていた感情だった。
彼女もハッとしたようだった。
「おかしな冗談は言わないで・・・」
「冗談なんかじゃない」
私たちは一時凝視し合った。
先に視線を逸らし、吐息をついたのは彼女の方だった。
長い睫毛がふるえていた。
私は彼女を抱きしめたい衝動に突き上げてきた。
その感情を私は抑制する事が出来なかった。
降りしきる雪は、私の心の中の理性をも覆い隠してしまったようだった。
「紀子さん!」
私は彼女の両肩を掴んで引き寄せるなり、唇に唇を重ねていったのだった。
「う、むむむッ・・・!?」
彼女は目を白黒させ、私の腕の中で抗ってみこせた。
だが私は決して離さないと決めていたし、とにかく上唇も下唇も食べるように貪って、
それからまたピッタリと唇と唇を合わせると、躊躇う事無く舌をこじ入れていった。
ヌメッとした舌に舌を重ね、絡ませた。それだけでジーンと脳天までが痺れた。
私の心臓は爆発しそうなほどドキンドキンと高鳴っていた。私の父は不整脈で、
私も心臓は強い方ではなかったが、いつ爆発しても構わないと思った。
すると、私の胸を押していた手が、いつの間にか力を失ってダラリと下に伸びていた。
私はもう闇雲に彼女をベッドに押し倒し、また唇を吸う。
そうしたら、彼女が遂に私の背中に両腕を回してひしとしがみつき、
そればかりか舌を吸い返して来たのだ。
私もなお強く吸った。すると、彼女が吸い返す。私たちは舌と舌を絡ませ合った。
「うううう・・・むむむ・・・」
彼女の吐く熱い息が私の頬にかかっていた。唾液を送り込んだ。
ゴクッと音をたてて、彼女が飲んでくれた。
そして、彼女も唾液を私の口中に舌とともに入れてくる。
なんと甘い唾液だろうと思った。
私は彼女の頭がベッドに埋まり込むほど、強く唇を押し付けていた。
私がやっと唇を離すと、口の周りに付いた彼女の唾液を舌で舐め取った。
「好きだ・・・!」
小さな声だったがハッキリと彼女の耳元で囁いて、衣服を剥がそうとした。
彼女はモスグリーンのセーターを着ていた。それをたくし上げようとしたら、手で押さえて、
「だ、ダメッ・・・」
と言って抵抗を見せた。
「どうして・・・?」
私は肩すかしを食わされたような気持ちだった。あれだけ熱いキスに応えて呉れたのだ。
彼女はもう何をしても拒みはしないと思ったのは当然だった。
「だって・・・わたし、由紀子さんに悪いわ」
私の方を見ないように、言う。
「この世にいない人間に義理立てすることはないじゃないか。
僕はキミが好きなんだ。今はこの気持ちを一番大切にしたいんだ。だから・・・!」
私は強引にセーターを剥いだ。
それで、彼女も拒み通せないと思ったのだろう、体から抗う力をなくした。
あとは私のなすがままだった。私は苦もなく彼女を裸にした。
パンティは彼女が自分で取って、シーッの間に隠した。
私に見られたくなかったのだろう。
あれほどのオテンバだった少女が、
ベットでも淑やかさを忘れない女に変貌していることに、
私はあらためて驚きを覚えた。
私もパンッまで脱ぎ去った。
その時、彼女は私の屹立したペニスにチラッと視線を走らせた。
「これが欲しいの?」
と聞いたら、
「そんな聞き方はしないで・・・」
と、はずかしそうに目をつむった。
本心では久しぶりの男のシンボルを握って見たいと言ったところか・・・。
だが、私はすぐに触らせてやる様なことはせず、
まずは彼女の裸身を頭のてっぺんから足の爪先まで眺めた。
ソフトボールで年中真っ黒に日焼けしていた少女が、
白くてまろやかな裸身をみせていた。
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。
私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。
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