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異性への恋心を大切にして生きてきた昭和の時代を振り返ってみましょう。

思い出される昭和のあの日あの頃

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惨めな初体験。其の五

◇記憶の奥に封印した初体験◇
消えた夫と・・・2-1
私は惨めな気分で浴衣を脱いだ。響子は背中を向けて動かない。
キザで格好良い男を演じてきたのに、なんて様だ。
私のペニスは小さく縮んでいた。

しかし、時間はまだある。気を取り直した私は、響子に寄り添い横たわった。
初めからやり直すのだ。
背中から浴衣を脱がせて、スリップも頭から脱ぎ取った。
柔順に四肢をくねらせた響子が、全裸になると同時に、
私にしがみ付いて来る。それを仰向かせて、甘く弾む乳房を揉み、
乳首を口に含み、片手を股間に這い降ろした。

柔襞の感触は湿っていた。恐る恐る指先を肉穴に進めると、指は入った。
響子が肌を強ばらせ、小さな声を漏らす。密着した肌が熱く火照っている。
指が埋まった膣道はそれ以上に熱い。私の欲望も再熱してきた。

響子がまた震え始めた。顔を両手で隠し、狂おしい鳴咽のような声を漏らす。
私のペニスは完全に復活し、筋を張る。
私は身を起こし、慎重に狙いを定めて、怒張した亀頭を恥丘の裂け目に当てた。
くびれた彼女のウエストを両手で押さえ、
女体の奥へと、ペニスを強くゆっくり押し込んだ。

今度は入った。赤い恥唇を裂き、亀頭が割れ目に埋まる。
響子が喉で呻いて仰け反る。顔から離れた両手がシーッを掴み、
乳房や腹部が激しく波打つ。その股間に半ば埋まった私のペニスは、
甘美に熱い粘膜に包まれて、またもや快感に痺れる。

ここで暫し我慢して、押し込め!私は自分を叱咤した。
そのとき表情を歪めた響子が、腰をくねらせた。
途端に亀頭が抜けて、ペニスが勢い良く撥ね上がった。
焦った私はペニスを握り、響子の恥唇に亀頭を押し付けた。
そんな風に握ったのが悪かった。焦って挿入しようとするペニスを指が刺激し、
またまた私は射精の快感に襲われて、耐える間もなく果ててしまったのである。
 
画像 Z0012
クソッ、これでは独りの指相撲。
私は精液が付着した響子の陰唇に、まだ脈打っている亀頭を擦り当てた。
必死に彼女の中に挿入しようとした。そのとき、私の失敗を察した響子は、
股間を柔順に広げて、私を迎え入れようとしてくれたのだ。
しかし、それが私には恥辱だった。女性に対して、人一倍男としての
プライドだけは高かった私には、屈辱的な響子の積極性だったのだ。

気分も萎えたペニスはとうとう入らず、性器の前で、グニャリと縮んでしまった。

格好良いはずの私が、女には慣れている風情を装っていたのに、
まともにセックスも出来ない童貞男の本性を現してしまったのだ。
自ら露呈した屈辱だった。

身を起こした私は、「酒を飲み過ぎた」と呟き、キツネのお面顔に戻り、
私を心配げに見つめる響子に、(やはりブスじゃ、犯る気も起きないよ!)
と心中で捨て台詞を投げ掛けて、一人身支度を始めたのだった。

何と傲慢無礼な男だったのだろ。

共に宿は出たが、その夜は響子を家にも送らず、
翌日から彼女となるべく顔を合わさないように心掛けて、そう、
無視に近い態度を取るようになったのだ。

それだけではない。私は他人から聞いた話として、
飯島響子は小野小町だってさ、
と老舗店の従業員間に噂を撒き散らしたのである。

そして幸か不幸か、私はその店の支店に日を経ず移動し、
響子とは自然に、そして完全に分かれてしまったのである。
画像 Z0001
その後、私は年上の恋人女性との交際が深まり、
その彼女とセックスする機会を初めて得たのだが、ちゃんと出来た。
だが奇妙な事に、出来たという事しか覚えていないのだ。
その後の彼女との交合の記憶はあるのに、その初めての時、
何処でどんな風に、どうやって彼女とセックスをしたのか、
今もどうしても思い出せない。何故だろう・・・。

ただし、悲恋は男でも記憶に残る。私も年上彼女も結婚を考えたほど、
深く交際していたのだが、彼女や私の周囲の反対で、
その女性とは一年足らずの交際で別れる事になってしまったのだ。
だから、彼女の面影や名を記憶に甘く残して、恥辱的な響子との
初体験記憶は消えてしまった。いや、意識的に消してしまったのだろう。

間違いなく私を愛してくれていた響子。彼女が処女だったのも間違いない。
その貞操を悪戯紛いに嬲り、その純真な心まで、それこそ間違いなく
傷つけてしまった私だった。本当に、慙愧に耐えられない。

響子の夢から数日後、私はしのぶが働くコンビニ店に行った。

もちろん、にこやかに会話は交わす。
しかし、レジを打つしのぶの指に、私は淫らな白い芋虫を連想出来なかった。
多分、その太くて小さな手や顔を見る私の眼は、孫娘を眺める祖父のように
穏やかだったはずだ。 彼女とは、そんな関係を続けるつもりだ。

そう、私は好色人生から改心した。もちろん、清廉潔白を誓う気は無いが・・・。
END
  1. 銀座の恋の物語
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アヤメ草

Author:アヤメ草
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アヤメ草(万屋太郎)です。
演歌の作詞や官能小説書きを趣味とする、
今年72歳に成る“色ボケ爺さん”です。
何時も私のブログを見て頂き
有難う御座います。

私の別ブログ
“詩(うた)と小説で描く「愛の世界」”
も開設から八年目に入り、
多くの作品を公開してまいりました。
此処にはその中から選んだ
昭和時代の懐かしい「あの日あの頃」
の作品をまとめて見ました。

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